みなさんはパンの生地作り、
手捏ねでしますか?機械捏ねでしますか?
どちらにしてもおいしいパンを作るのには、
まずは適正な生地作りが大事です。
この生地作りがきちんとできていないと
その後の行程を頑張ってみてもうまくいかなくなることがあります。
レッスンでは生地の変化を理解するためにも
手捏ねと機械捏ねの両方で生地作りをして
お家で作るときはどちらの方法でもおいしいパンが作れるように
それぞれの注意するポイントをお伝えしています。
ですが、パン作りを始めてすぐは
道具が揃っていないことがほとんどだと思います。
ですので、おうちですぐにでも作り始めてもらうためにも
手捏ねでの作り方をまずはお教えています。
最初は手捏ねでのパン作りをしていても
回を重ねていくといろいろな理由から
機械でも生地作りがしたいと思うようになる方が
いらっしゃいます。
その時に購入するなら
「ホームベーカリーとニーダーのどちらがいいでしょうか?」
と質問されることが多くあります。
同じように迷っている方もおられると思いますので、
今日はこの2つの違いと選ぶときの考え方
についてお話しをしたいと思います。
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こんにちは。
愛知県のパン教室MocoMoco Kitchen 井上智子です。
パン理論を学びお店レベルのパンが作れる力・教える力がつくコースレッスンと
これからも健康でいられる低糖質と雑穀パンの教室をしています。
LINEで直接お問い合わせは
こちらから↓
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まずは手捏ね機械捏ねも両方でお教えている理由
私は数年前まで大手パン教室の認定教室をしていて
機械捏ねだけでレッスンをしていました。
ですが、HB(ホームベーカリー)やニーダーを
持っている方ばかりではなかったので、せっかく習っても
家庭ですぐに作ることができなかったのですね。
教室で習ってすぐにでもおうちで作ってみたい!
という方にとっては機械がないと作れないとなると
ちょっと残念です。
私はレッスンではパン作りを楽しむだけではなく
せっかくなら習ったパンをおうちで作ってほしい
と考えています。
その思いがあったので、ニーダーのみで捏ねを教えていて
機械がないとお家で復習がしにくいスクールの認定教室は
数年前にやめることにしました。
独立してレッスンをするようになってからは
作りやすい分量や手に入りやすい材料でレシピを作成し、
生徒さんが習ってすぐにおうちで作れるようにと
手捏ねでの生地作りの指導もしています。
生地作りを手捏ねですると粉だったものから
生地が捏ね上げるまでの変化や柔らかさ、
温度なども感じられるようになって
自身で生地の水分量などを調整できるようになります。
これを身につけると、機械で捏ねるときにも応用できるので
失敗が少なくなります。
手捏ねはボウルとヘラがあればなんとかパンは作れますから
どこでも自宅以外の場所でも作ることができて
いいことがいっぱいです。
とはいえ、レッスンでみんなと手捏ねで作るのは楽しいけど
家ではHBやニーダーなどの機械で作る
という方も多いのが現状です。
それはそれで、機械捏ねならではの気をつけてほしいポイントがあって
そちらもきちんとお伝えしたくて手捏ねと機械捏ねの両方での
生地作りをお教えしています。
パン作りの環境はそれぞれ違う
パン作りの環境は人によって違います。
作りたいパン、家族構成(人数や年齢層の違い)、
パン作りに使う道具はどんなものを使っているか?
など、みなさんの環境はさまざま。
レッスンを受けながら何度かおうちで作ってみると、
自分がどんなパンが焼きたいのか?
がわかってくると思います。
・小さな子供の喜ぶパン
・食べ盛りの子供に食べさせたいガッツリ系のパン
・家族の人数が多いから一度にたくさん作りたい
・からだにやさしいシンプルなパン
・甘くて癒されるパン
・ハード系のパン
・プレゼントしたくなるようなおしゃれでおいしいパン
このように、作りたいパンはみなさん違っています。
そこで、HBやニーダーが欲しくなったときにまず考えたいのは
これから自分がどのようなパン作りがしたいのか?
ということです。
それによってHBなのかニーダーなのか?
どちらがいいかは変わってきます。
次にHBとニーダーの違いについて書いていますので
どちらがご自分のパン作りに合っているか考えてみてくださいね。
HΒとニーダーの違い
あくまで私の感じたことですが、
HBとニーダーは機能的な違いがあるので、
まずはそちらをお伝えします。
HB(ホームベーカリー)の特徴
◉生地作りから食パンの焼き上げまでができる
◉メーカーもたくさんあり、低価格のものもありお手頃。
(でも2斤タイプだと価格はニーダーと変わらないくらいになる)
◉一度にたくさんの生地が作れない。
(1斤タイプだと粉量が250g程度、惣菜パンなど8〜10個くらい)
◉リッチな配合の生地を捏ねる場合は、パワーの弱さを感じる。
◉使用頻度が高いと故障することもある。
ニーダーの特徴
◉生地を捏ねるだけの機能
◉メーカーの種類は少ない
◉一度に作れる生地量が多い。
(粉量300〜1.5キロくらいといろいろ。)
◉パワーがあるのでリッチな生地でもしっかり捏ねることができる。
◉HBより高価なものが多い。
◉HBより大きい。
◉故障しにくい
このように、
・一度に作れる生地量
・パワーの違い
・価格の違い
・大きさの違い
がありますので、これらをよく考えてからHBかニーダーか
ご自分に合った方を購入をされた方がいいと思います。
ニーダーも生地を捏ねる為のポットが
上の画像のような機械に埋まっているようなものもあれば
機械の上に装着するタイプのものもあります。
画像は日本ニーダーのHPから
他にも、縦型のスタンドミキサーでも生地捏ねができます。
それぞれ生地作りをするには特徴があるので、
「やっぱりこっちを買えばよかった〜!」
と後悔しないようによく検討していただればと思います。
HBやニーダー選びで迷っているかたへ、私が実際にしてきたアドバイス
実際に今までに何度かご質問を受けて、
次のようなアドバイスしてきました。
<夫婦だけなので一度にたくさんのパンは作らないという方へ>
→HBで十分捏ねられます。
でもHBの食パンを焼く機能を全く使わないのであれば
ニーダーの方がリッチなパンや具材が多く入る生地など
作れるパンの幅は広がります。
<子供が小さくて時間がないから、食パンまで焼く機能があった方がいい?>
→確かに食パンが焼けるので楽に作れるけれど、
実際は捏ねあげた生地を取り出して
生地の出来具合いや温度を確認して、
発酵後は丸め、ベンチタイム、成形、
仕上げ発酵という工程を自分でやられた方が
美味しい食パンができ上がります。
でも、スイッチを入れてから任せっきりにするのではなく
途中で生地の状態を確認すれば
HBで焼き上げても美味しいパンになるので
上手く使いこなすといいですね。
もう一つは、
子供が大きくなってくると容量的に足りなくなる
ということを考えると買い換えるよりは
最初からニーダータイプの方がいいかもしれないです。
というように、どちらかといえば
ニーダーをおすすめしてしまいますが
実際に私もHBを使ってみて、
少ない生地量をこねるときはよく使っています。
HBはコンパクトで置き場も小さくてすみますし
上手に使いこなしていくと便利です。
それでも、パンを習うようになると
オーブンで焼くことになるので
HBの焼き上げ機能はいらないかな?
となるかもしれないです。
このように個々の環境に合わせてアドバイスはしていますが、
最終はご自身で判断して何がいいのかを選んでいただいています。
ホームベーカリーとニーダー、選ぶならどっち? まとめ
ご自分がこれから作っていきたいパンの種類や数などによって
どちらがいいかは変わってきます。
ご自分のライフスタイルに合わせて検討してみてくださいね。
ホームベーカリーとニーダーのどちらがいいか迷っている方の
参考になればうれしいです。
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