パン教室の先生はこんな仕事もしている！Vol.1 - 愛知県瀬戸市パン教室 MocoMocoKitchen

「先生はレッスンがない日は
　どんなことをしているの？」

何度か聞かれたことがあります。

パン教室の講師はレッスンをする以外にも
実はたくさんの仕事をしているんですよ！

そこで、今回はパン講師が
実際にしている仕事内容について

私自身が日々していることを
書いてみたいと思います。

パン教室を仕事にすると・・

まず、最初に・・

自宅でパン教室をしていると
・趣味でやっているのか？
・仕事としてやっているのか？

境界線が難しいことがありますが
ある程度の収入を得て仕事にするためには
1人経営者としての意識が必要になってきます。

これからパン教室や販売など
パンを仕事にしたい人には
参考になる内容なのではないかと思います。
ぜひ最後まで読んでくださいね。

私が20年以上パン教室を運営し
販売も経験してきて思うことは
自宅教室業を仕事にするということは
そう簡単ではないということ

過去の私は教室だけでは
必要な収入に足りないこともあり
パートもしていたことが何年もありました。

今ではパン教室だけで仕事として
成り立っているのですが

パンの技術や知識があるだけでは
教室を継続することは難しいと
実感しています。

・レッスンの時間が楽しい
・悩みが解決できて満足感がある
・次もまた受講したいとワクワクする

レッスンを受けた生徒さんに
このように感じてもらえることが
大切なことだと思います。

そのためにはレッスン以外でも
必要な仕事がたくさんあります。

レッスンをする以外の仕事って？

個人運営教室のパン講師がしている
レッスン以外の仕事内容を
下記にまとめてみました。
（実際にはまだ他にもあるんですけど。。）

① メニュー考案から試作・完成まで
② 写真撮影（動画撮影・編集）
③ レシピや資料を作る
④ レッスンの告知、宣伝をする。
　　SNS・ホームページ・ブログ・LINEなど
⑤ 材料の調達
⑥ 申し込みの受付やお問い合わせ対応。
　（アフターフォロー）
⑦ アンテナをはりめぐらせる
　いつも生徒さんのためになることは？
　喜んでいただくためには？を考えている
⑧ 材料や道具などの整理整頓、掃除など
⑨ 会計処理

私は教室を始めて20年以上になりますが
家庭の事情で教室業に専念できたのは
５年くらい前のことです。

それまではパートもしながら
大手パンスクールの認定教室として

『決まったレシピと指定材料で
　カリキュラム通りに教える』
というレッスンをしていました。

認定教室として商用可能のレシピを使って
レッスンをするメリットは
ほどんどの場合が

・レシピの試作や写真撮影はしなくてOK
・レシピ作成の必要がない
・〇〇認定講師などの肩書きがある

商用可能レシピといっても
いろいろなタイプがあるのですが

私が過去にしていた認定教室は
材料やレッスン料などのルールがあり
自由度はあまりなかったです。

やっていくうちにだんだんと
家庭の環境や気持ちも変わり

・自分が伝えていきたいパン作りと違ってきた
・レッスン料は自由に決められない
・その他ルールがあり自由度がない
・会費が永遠に必要

などの様々な理由から
今後のことを考えて思いきって
認定教室を辞めたんですね。

ところが、
独立して教室をするとなったら
レシピ開発をするところから
やらなくてはいけません。

ここからは、認定教室や認定講師としてではなく
個人で教室を運営するのに必要なレッスン以外の
仕事の内容について各項目ごとに説明していきます。

個人教室の運営に必要な仕事の内容について

パン教室の先生は
レッスンをする以外にも
こんな仕事もしています！

長くなるので３回に分けて
書いていきますね。

このページでは①〜③について書いています。

① メニュー考案から試作・完成まで
② 写真撮影（動画撮影・編集）
③ レシピや資料を作る

①メニュー考案から試作・レシピ完成まで

オリジナルレシピを作成する場合は
・試作
・写真撮影
・レシピ作成
・コースなどのカリキュラム作成

などの行程が必要になります。

これらはどこかで取得した
商用レシピを使用すれば

メニューを考案して試作をしたり
レシピ資料作成の必要はなく
そのままレッスン可能です。

私が15年間認定教室を続けていたのは
次のような理由からでした。

・信頼のあるスクールのレシピを
　そのまま教えることができる
・レシピは自分で作らなくてもよい
・コースも単発のメニューも種類が豊富
・認定準師範としての肩書きがある

子育てや看病、パートにと生活が忙しく
レシピ開発をする時間はなかったけど

『レッスンを続けることができる』

大きなメリットがあったからです。

確実に美味しいパンのレシピを教えることができ
生徒さんに喜んでもらえる！

レシピを開発して作り上げる必要はなくて
あの頃の私にとってはそのシステムが
とても良かったのです。

しかも初級・中級・上級の
コース制カリキュラムだったので
一度ご入会いただくと長期にわたり
通っていただくことができて
リピート率は上がりました。

ですが認定教室を辞めてからは自分でレシピを作り
構築したコースレッスンも月替わりの１DAYも
オリジナルメニューでレッスンをしています。

新メニュー開発は大変な面もあるけれど
生徒さんの喜ぶ顔を思い浮かべながら作っていると
とっても楽しい・・・

理論がわかってくるとレシピ開発は
自在にできるようになりますよ^ ^

でも
・レシピ開発まではできない
・忙しくて時間がない
・写真を撮ったりパソコンで資料を
　仕上げるのが苦手

そのような場合は条件に合う
商用可能なレシピを上手に用いて
レッスンをするのもいい方法です。

② 写真撮影（動画撮影・編集）

配合や作り方、成形などが決まり
試作をしたら次は写真撮影をします。

私がレッスンでお渡ししているレシピには
工程ごとに画像での説明もしているので
成形時の写真も何枚も撮っています。
（最近は動画を撮ってからレシピ用の画像を切り抜いて使用）

ここでとっても大事なのが
美味しそうに撮れている写真！

食べ物系は写真が命といっていいくらい
影響があります。

レシピだけでなくレッスンの告知
SNSへの投稿などあらゆる場面で
写真は必須です。

でき上がったパンやお菓子は
縦長、横長、斜め上、俯瞰、真横から
アップ気味に、遠目に、角度を変えてなど
色々なパターンで撮影

ホームページやブログ、インスタなど
使う媒体によって大きさも向き、
見せたい部分も変わるので
たくさん撮っておくと後から重宝するんです。

必要があれば動画撮影も・・

編集作業は大変ですが動画があると
レッスンの価値が上がるので覚えると
いいと思います。

今はスマホでも光や構図に注意すれば
とってもいい写真が撮れるので
スマホで十分です。

私は一眼レフの撮影法を習ってからは
レシピやホームページなどに載せる写真は
愛用のこのカメラで撮影しています。
↓

③レシピ作成・レッスンの告知・宣伝に必須のパソコン

メニューが決まったら
材料の配合や形を決めて試作
　　　　↓
　　　写真撮影
　　　　↓
お渡しするためのレシピを作成

レシピを作るためには
パソコン作業は必須になります。

レシピ作成だけでなく
レッスンの告知や宣伝のためにも
パソコンは絶対にあった方がいい。

私はパソコンが大の苦手でしたから
とってもとっても苦労しました。

パソコン教室に通い、まず覚えたのは
Wordでのレシピ作成とチラシ作り

それはもう必死でした。
コピペって？リンクを貼る？？
そんなこともわからない状態でしたから（笑）
まさにこんな感じでお手上げ状態↓

でも。ずっと触っていたら今では
Word、PowerPoint、Excel、Canva
その他アプリなどを使用して
様々な資料作成や動画編集も行っています。

私の養成スクールの受講生も
パソコン苦手な方が多いです。
気持ちがよくわかりますので
寄り添ってサポートしていますよ♡

今は便利なアプリなどがあるので
スマホ一つでできないこともないですが

やっぱりパソコンの方が効率はよいので
ぜひ覚えてほしいです。

パン教室の講師、実はこんな仕事もしてます！Vol.1 まとめ

パン教室はレッスンで教えるだけでなく

レッスンをすることの他にも
やっている仕事は山ほどあります。

今回は９項目のうち３項目について
書きました。

① メニューを決めて試作をする
② レシピや資料を作る
③ 写真撮影（動画撮影・編集）

個人教室の場合は全部ひとりで
こなすので仕事量は多いですが
効率よくできるようになって
ルーティン化してしまえば大丈夫！

好きなことだから頑張れるのです。

生徒さんがパン作りを通して幸せになれる
生徒さんのご家族にも喜んでいただける

そのお手伝いができることがパン講師として
やりがいを感じるところなんですね。　　

人それぞれ教室をしている思いは
違うとかもしれませんがが

レッスンを開催するまでには
目に見えないところで地道な努力を
しているのは間違いないと思います。

これからパン教室や販売など
パンで仕事をしたい人の参考になれば
うれしいです。